こんにちは。
ローズ療法家の今井通子です。
ローズ製品の開発当時から今に至るこだわりを改めてお伝えできればと思います。
自然の恵みとともに歩んできた10年

2013年にオリジナルローズオイルが誕生してから、実に10年以上。
予想もしなかった様々な出来事がありました。その中でも、私が手掛けるローズ製品には一切保存料や化学添加物を使用していないため、品質管理には本当に手間がかかります。
当初、ローズオイルはスポイト式の容器で販売していましたが、開封時にどうしても空気が入り、酸化が進んでしまうという問題がありました。そこで、途中からポンプ式に変更しました。この変更も、自然な製品を大切にする中でのひとつの苦労でした。
品質管理の難しさ―保存料や化学添加物なしで守る香り
特に大変だったのは、香りの変化です。コロナ禍のような大きな変化はありませんが、微妙な香りの変化は日常的に起こります。
新しいロットが入荷するたびに、どんな香りに仕上がっているのか、心配と期待が入り混じった気持ちで迎えました。
最初の頃は、お客様のご感想に一喜一憂することも多く、「今回のローズは少し香りが薄い」「今までのものより香りが強い気がする」など、さまざまな声をいただきました。
香りの変化との向き合い方―微妙な違いが生まれる理由

「すべてのお客様に喜んでいただきたい」「満足以上の感動を届けたい」という気持ちが私のポリシーであり、その思いを胸に工場に配合比率の確認をしたり、何度も悩んだことを覚えています。
しかし、次第に気づきました…。
「自然の恵みをそのまま受けるということは、こういうことなのだ」と。
まるで、同じトマトでも毎年味が違ったり、ボジョレーヌーボの味が年ごとに異なるように、自然のものには微妙な個性があること。
それが当たり前であり、自然の恵みを享受するにはその変化を受け入れることが大切だと感じるようになりました。
お客様の声と向き合った10年、喜び悩みを乗り越えて
これは、他者を認めるということにも通じる考え方だと思います。
お客様にもその変化を理解していただく覚悟が必要ですし、私たち製造者もその覚悟を持ち続ける必要があります。
その気づきからは、「今回はどんな香りのローズになるだろう?」と、変化や個性を楽しめるようになりました。
そして、お客様にその変化を丁寧に説明することで、自然とお客様からのご意見も少なくなっていきました。
自然の変化を楽しむローズオイル作りの真髄に気づいて
自然の力によって、私たち自身も成長できていることを実感しています。
これからも、変わりゆく自然の恵みを受け入れ、お客様とともに成長し続けるローズオイル作りをしていきます。
ローズ療法家 今井通子でした。

